第104回新食研勉強会セミナーレポート

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各論:食事と薬の関係

ファーコス薬局新宿 薬剤師 齊藤直裕

1940年ころ50歳前後だった平均寿命は男性81歳、女性は87歳ほどになりました。日本が長寿国になった理由は様々あり、生活環境の改善、食生活・栄養状態の改善、医療技術の進歩などと考えられています。一方では何らかの医療や介護に頼る生活が10年間ほどあるとされており、薬を飲む高齢者も多い時代になっています。今回は身近になってきた「薬」と、毎日の「食事」についての関係のお話になります。

そもそも、薬とは人体の構造や機能に影響するように作られるものと定義されています。主には病気やケガによって崩れてしまったバランスを補うものが多く、例えば風邪をひいたときにのむ「かぜ薬」はウイルスの侵入や増殖による人体の防御反応、咳やくしゃみ、熱、のどの痛みなどの「症状」を和らげることを目的として使用されます。治すのは自分の体であり、薬で治るわけではありません。一方で、かぜ薬を飲むと眠くなるなど「副作用」と呼ばれる、望んでいない作用がでることがあります。人体の構造や機能に影響を及ぼす、バランスを補うために使用される薬ですが良いことばかりではないことを知っておく必要があります。薬の中には、食べにくい、飲みにくい、口が渇く、食欲が落ちるなど食事に影響する副作用をもつ薬もあるものも少なくありません。

身体に影響が大きくあることがら、服用や使用には注意が必要です。そのため医薬品にはしっかりとしたルールが定められ正しく使用できているかどうか、危険はないか、健康に寄与しているのかなど、薬の使用に目を見張る役目として薬剤師という仕事があります。

食事との食べ合わせや、薬どうしの飲み合わせにも注意が必要となります。また飲みにくさから砕いたり、噛んだりすることで薬の作用が変わってしまうことのあるため飲みにくい場合には必ず薬剤師に相談しましょう。

薬は飲めば良い、身体には入れば良いというわけではありません。薬の形も効果をしっかりと出す目的のほか、副作用を軽くしたり、効き目を長くして飲む回数を減らしたりする工夫が施されています。どんな目的でどんな薬を飲んでいるのかを知っておくことは事故防止の観点からも重要なことになるのです。

食をサポートする上で、飲んでいる薬について知っておくこと、意識していることで、問題に気づくことができると支援の幅が広がるのではないでしょうか。

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