”食べる”側面を支える③

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3.食べるチームの一員でいる有り難さ

私は地域医療の現場で動き始めて丸2年が経ちます。2年前、現場で洗礼を受けるかのように驚き・痛感したことがあります。
それは、
”食べることに関わるチームの一員となれないほど地域医療の現場で言語聴覚士の知名度が低い“
ということです。
言語聴覚士の有資格者は現在3万6千人(ちなみに理学療法士は19万2千人)。言語聴覚士が国家資格となった22年前に比べ約9倍となりました。仲間が増えたことで1施設に10人以上の言語聴覚士が所属している病院も珍しくありません。それ故に、他職種からも専門性を理解して頂いた上で「STさん」とお声掛けをして頂けることが多くなりました。
そんなぬるま湯の中で長らく過ごしていたゆでガエル直前の私は井戸の外(地域)に出て驚きました。地域医療のチームメンバーが言語聴覚士の存在を知らないのです。地域で医療を支えるのは医療技術を持つ専門職でもありますが、生活と医療とをプランニングするケアマネージャーさんがチームの要です。ケアマネージャーさんだけではありません。ヘルパーさんやご家族…このチームの要となる方々が言語聴覚士の存在を知りません。そのために食べることを支援するチームに入ることすらできない…。何とも言えないジレンマを感じました。羽織っていたお揃いの温かいコートをバッと取り上げられたような感覚で、切なく悔しい気持ちがありました。ですが、同時にこうも思いました。「言語聴覚士という存在を知ってもらうための発信を地域に対してしてきたのか?何もしてこなかったんじゃないか?」と。
最近は、言語聴覚士をご存知の方が増え、時折「STさんっていうんでしょ?とても大切な仕事よね。」と温かいお声掛けて頂くことがあります。そんな時マスクの下はニコニコです。有り難いなと思います。もっと多くの地域の皆さんに話す・聞く・食べることのプロフェッショナルとして言語聴覚士を知って頂けるよう発信していくことが今の私のミッションです。

えん訪問看護リハビリステーション 言語聴覚士 菅野 小百合

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