川口先生に訊く「新たな宅配弁当のニーズとソリューション」
これまでの調査・分析を踏まえた勉強会 レポート
日時:11月18日(金) 19:30~ 方法:ZOOM によるオンラインにて
講義のサマリー
今回は、大妻女子大学の川口先生を中心に、宅配弁当に求められる在宅栄養・食事指導の内容でした。
まず序盤では、川口先生による島根県出雲市での活動から始まり、患者や家族(医療職も含む)の栄養指導に役立てる狙いで、管理栄養士が栄養価を計算した献立で作った「バランス弁当」の取り組みが紹介されました。
このような活動から管理栄養士・栄養士による、「からだにやさしい食事」を起点とした楽しみやコミュニケーションから健康に向けた教育や医療との連携などへ、在宅栄養・食事指導は広がっていきます。
次いで島根から東京へと移って活動される中で、在宅医療で働く元教え子の一言をきっかけに、在宅ケアにおける宅配弁当のあり方を再認識して、そのサービスとして求められる機能や役割にフォーカスして、調査・分析が始まりました。
宅配弁当の実態把握のアンケート調査では、宅配弁当を利用する高齢者の健康状態やADLの状況から、日常生活で支援が必要になる部分や、今後の体重減少のリスクが挙げられます。
そして宅配弁当を利用する高齢者が、お弁当にあまり満足していないことから、その要因である味が飽きてしまうことや、そもそもの個食や生活環境などの課題も挙がってきます。
宅配弁当は、買い物や調理ができなくなった方へ食事を配達するサービスである一方で、食事を楽しんで一緒に食べることや人とのつながりや社会への参加を促すきっかけにもなります。 これからの宅配弁当は、できなくなったことを支援するネガティブ解消から、前向きに食事を楽しんで、健康づくりや介護予防へつなげるポジティブ増進へ、ソリューションの舵取りが切り替わる、そんな勉強会でした。
その他 参考資料
この日は川口先生のお誕生日㊗で記念撮影
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