日時:2022年5月23日(月) 19:00~20:00
場所:オンライン開催(ZOOM)
参加:稲山先生、高田先生(言語聴覚士・はなすたべるくらす舎 代表)、村田(ヤマト・フード・システム)、藤崎(日本介護食品協議会 事務局)、的場(ハウス食品)、渡辺(マルハニチロ)、三好(アサヒグループ食品)、阪元(明治)
<議事録作成> アサヒグループ食品→明治→ハウス食品→マルハニチロ
■第37回URUZO!開催目的
①訪問看護師調査内容の共有
②UDFフローチャート評価方法の検討
①訪問看護師への調査について
・調査内容:訪問看護師に調査N=100の定量調査、N=6(3人×2回)の定性調査(グループインタビュー)
・調査目的:訪問看護師の職種が最も在宅被介護者の生活に密接に関わっており、
UDFの普及者となっていただける可能性がある。どのような理由でUDFが使われているか・または使われていないかを調査して今後の在宅でのUDF活用に活かす。
・スケジュール:22年7月末まで調査実施・結果まとめ。URUZO!内でも結果共有予定。
②UDFフローチャート活用の検討
<目的>
・UDFの知識がない専門職(訪問看護)をしている方に、UDFを進める際に区分目安になるフローチャートを作る。2005年に作成成した区分選択の目安(簡易的なフローチャート)だと表現が古く、大きさ等の目安も分かりにくいので、メンテナンスを実施した。
・まずはUDFに誘導できない患者様(医師専門家・常食でいい方)を除外し、区分ごとの食べる力の目安、ごはん・たまご料理の目安などで、各区分の説明をするフローチャートを作成した。
●稲山先生のご意見
・最初に「医師・専門家にご相談する方」、「常食をお召し上がりいただく方」をフローチャートで除外すると、UDFに誘導する方がすごく少なくなってしまうのではないか?
・「常食をお召し上がりください」は不要ではないか? 基本嚥下能力が低下した方が使用する前提ではないか?
・稲山さんご自身は学会分類2021の他分類との相関表から判断している。但し、学会分類は在宅の現場ではあまり使われておらず、訪問看護師さんやホームヘルパーさんには難しくなりすぎるので、UDF区分表から分かりやすく作成した。
→UDF製品は特別用途食品ではないため、コンプラ上「嚥下困難な方向け」など病者や特定の対象者を想起させるような案内ができず、また、食品事故などメーカーとしてのリスクも加味すると、この程度の表現しか記載できない。
●高田先生ご意見
・退院時食事指導アドバイスするツールとして使用する場合、医師・専門職にご相談している状態なので、専門職が指示する資料にしてもいいのではないか?専門職がチェックして在宅へ送る連絡票的な応用ができないか? その際、専門職からのオススメ欄があると活用しやすい。
・メモ欄(フリースペース)・食べる力の目安はチェック欄があるともっと退院時食事指導にも使っておらえるのではないか? そうすればこれ以上の表現が難しいところに、医師・専門家が指導する形に出来る。
・現状の食形態・トロミの目安、姿勢等を記入しているので、それらを記入する欄があれば、このUDF食形態が分かりやすくなった表と見比べがしやすい。
・プラスマーク…矢印と食形態で判断できるので、プラスマークは特にいらない。備考欄(現状を状態・食形態など記入しておらう)を大きくした方がいいのではないか?
・プラスマークよりも実際のパッケージ表示例を入れた方が分かりやすいのではないか?
・区分で色分けしているメーカーがあり、その方が分かりやすいのではないか?
UDFの一例…容易にかめる…紫、歯ぐきでつぶせる…ピンク、舌でつぶせる…オレンジ、かまなくても良い…緑(キユーピー、アサヒグループ食品の事例)
→色分けした方が、色を揃えたくなる、色で同じ区分と分かりやすい、店頭でも分かりやすいと思う。
→日本介護食品協議会の普及委員会でも共有し、意見を聞いてみたらどうか?(普及委員会で了承後、デザインを発注する方向)
●病院退院指導と、在宅看護の両方内容がリンクした形で使える表に修正する。上部「医師・専門家にご相談する方」、「常食をお召し上がりいただく方」はもう少し小スペースにしても良いのではないか。
<次回までの検討事項>
・上記意見を集約し、まずは日本介護食品協議会普及委員会で意見を貰う。
・修正は代理店での案作成も検討した上で、フローチャートの修正を行い、次回URUZO!で議論する。
次回:第38回URUZO!
ミーティング日程:2022年6月27日(月)19:00~
課題:次回ミーティング時、UDFフローチャート(精査したもの)で使い易さの議論
議事録作成者:ハウス食品株式会社 的場
議事録確認者:URUZO!
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