第42回URUZO! 議事録
日時:2022年12月5日(月)19:00~20:20
場所:ふれあい歯科ごとうオンライン開催(ZOOM)
参加者:五島先生、高田先生(言語聴覚士・はなすたべるくらす舎 代表)、
メディバンクス 勝部さん(代表取締役)
藤崎(日本介護食品協議会 事務局)、的場(ハウス食品) 、三好(アサヒグループ食品)
<議事録作成> ハウス食品→アサヒグループ食品
■訪問看護ステーション調査報告(メディバンクス 勝部さんから)
<概要>
・介護度が高くなるにつれ、摂食嚥下困難者の割合が増加する(メディバンクス独自調査都内事業所にEAT10実施)
・保門看護STにて低栄養の指導は約80%が実施している。
・食内容や介護食の選択には、約70%程度が看護師の指導によるもの。
・定量調査を135事業所に実施、その後6名に対してグループインタビューを実施した。
<調査詳細>
・訪問看護ST 食支援188000人、
・在宅介護の場で訪問看護師が食支援・食指導に関わっているケースが圧倒的に多く(約90%)、また食支援の決定者は訪問看護師が担っている(約95%)。介護度が高くなるにつれて関与は増加する。
・UDFを知っている群は、食形態・食支援の指導ができている。
・市販の介護食の認知度は96%であるが、UDFの認知度は57%にとどまっている。
・食支援の指導を行う際、ガイドラインや分類を使用する割合は35%程度で、使用されているガイドライン・分類は、UDFと学会分類である。
・UDF商品は、食べやすさ、味・飲み込みやすさ、価格が評価されている。
<意見交換>
【五島先生】
・看護師の知識や意識レベルの幅が広い。訪問している看護師で、訪問時に毎回体重を計る人は少ない。「何となく痩せてきたから、食事の指導をした」レベルでも、食支援をしたと判断している人もいる。一方、管理栄養士は毎回体重を計る。
・看護師の認定制度を作ると、知識や意識が上がるのではないか。向上心はあるが、日々の業務で忙しくなかなか学べない。認定制度として学ぶ環境を整えられれば、取得意向は高くなると思われる。「UDFマスター(仮)」のような認証制度考えてはどうか。
・訪問看護師でしっかりと取り組めているのは、極一部ではないか。
⇒<勝部さん>食支援のレベルは低く、「サンプルを提供した」レベルでも食支援になってしまっている。
⇒<勝部さん>患者が元気な時は指導を聞いてくれず、状態が悪くなった時に指導を聞いてくれるようになる。「体重が減っているから何とかしましょう・・・」
【高田先生】
・今後接触すべきは、UDF知っている群なのか、UDFを知らない群なのか?知っている群を優先したほうがよいのではないか。
・訪問看護師が介入できている場合は、看護師の影響が大きいと感じる。
【藤崎】
・市販UDFのアプローチポイントが明らかになっていなかったが、本調査でアプローチすべき職種が訪問看護師であり、メーカーとしても取り組むべきと意向を示している。
【的場】
・看護師と併せてSTにアプローチしてはどうか
【三好】
・訪問看護市場ができつつある現状では、幅広い役割を追っている看護師がポイントとなっているが、将来的に環境が整えばSTや管理栄養士が活躍してくるのはないか。
・訪問看護師が介入していない軽度の要介護高齢者の場合は、どの職種がポイントになるのか
⇒<勝部さん>歯科医師の先生方が、介護保険を適用して介入している。
⇒<五島先生>食支援では、いずれかの職種がリーダーとなっている。
次回:2023年2月20日 19時~
議事録作成者:アサヒグループ食品株式会社 三好
議事録確認者:URUZO!
以上
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