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第36回 飯塚姉妹 議事録
日時:2023年12月21日(木) 20:15~21:15
場所:ふれあい歯科ごとう・オンライン開催(ZOOM)
参加:俣野先生、松本先生、佐久間先生(歯科衛生士)、
貞方先生、佐藤先生、坂野先生、吉村先生、
蛯名先生、五島先生、藤巻先生、辻先生、飯塚、野村
<前回の振り返り>
80歳代 男性 独居
腹部大動脈瘤 糖尿病 高血圧症
5月腸捻転入院→7月自宅退院。退院後2週間で急激にADLに低下、CWより往診依頼。
往診とともに訪問看護介入開始。→精査の結果、肺腺がん末期の診断。
ベッド上全介助
週間スケジュール:毎日1回訪問看護、毎日2回訪問介護
呼吸状態悪化、入院にて肺腺がん末期診断。
退院後、口腔内環境悪化。退院翌日より訪問歯科診療開始。
退院後1週間で急変、ご逝去。
<看護師が行えたこと、できなかったこと>
訪問歯科導入し義歯の調整を行ってくれた。
義歯の取り扱いについてCMを中心に連携を図ることができた。
口腔内乾燥の改善は乏しく、義歯を外してしまうことにより常時開口した状態だった。
<ターミナル期の口腔ケアって>
ターミナル期に移行する段階になると口腔ケアに時間を割くことが難しくなってくる。
限られた時間、資源の限界はあるもの。次に活かすこと!
指で触って確認。舌だけでは口腔乾燥か判断つかない。触るだけで唾液腺が刺激されて唾液が出てくる。
老衰(最終口腔ケアくらいしかケアできることがなくなってくる)なのか、癌なのか(目まぐるしい展開、口腔ケアに時間を割くことが難しい)でケア変わってくる。
痛みの緩和、幸せ度、呼吸が苦しくなかった?最期まで食べられた?お話できた?
舌苔を浮かせるには舌ブラシ、指でも可(優しく優しく)
短い時間でどこまでできるか、苦しくないように。
白ごま油、昆布茶(4倍くらいに薄めて使う)
<症例検討>
74歳女性 要介護5
躁うつ病→自殺未遂にてリウマチ中毒、四肢不自由
ADL:ベッド上全介助
食事:1日2回ラコール投与 PEG
排泄:おむつ着用 1日2回交換
保清:週1回入浴介助
訪問看護:週6回
訪問介護:週6回
往診:月2回
現在使用している物品 スポンジブラシ・歯ブラシのみ。
<課題>
使用物品が限られている
1年前と比べ、前歯が抜け上奥歯は内側に向いてしまっている
このまま歯が抜けて行っていいのか
<検討>
歯周病の影響
歯が抜けているために内側に向いてきている可能性
狭窄の可能性
息子も精神疾患ある可能性高い
自分たちが行くときだけでも物品持参してもいいかも
普段の姿勢・普段の口元が分かると考察しやすく
枕を少し高めにして姿勢調整することで歯並び変わってくる
口唇乾燥に対し保湿剤を!
ノートで息子さんに協力を→できたら褒める!
首が後ろに行ってると口が開きやすくなる
ケア中だけでも腹筋を活かす。座る姿勢取ってもらう時間があってもいいかも!
寝返り(ベッド柵使わず身体を丸めるような)するだけでも腹筋鍛えられるよ!
ステーション間で足並み揃えるのも大事、ステーション同士での連携。
同行してケア確認、その場でケアをいい方向へ
世帯分離して生活保護も検討
前歯がないと飲み込みにくい、顔貌の変化等、どうして口腔ケアが必要なのか伝える
使ってない口ほどよりケアが必要
◆次回(予定) 第37回飯塚姉妹 2024年 1月 25日(木) 20時15分~
議事録作成:訪問看護ステーションやごころ 野村
議事録確認者:飯塚
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