日 時:2023年10月30日(月)19:00~20:00
場 所:ZOOM
参加者:高田先生(言語聴覚士・はなすたべるくらす舎 代表)、長野((株)ONKURI)、藤崎(日本介護食品協議会)、三好(アサヒグループ食品)、的場(ハウスギャバン)
欠 席:五島先生、松本先生
<議事録作成> ハウスギャバン →アサヒグループ食品
■訪問看護ステーション普及活動内容
●実施計画
①セミナー実施(稲城市:稲城台病院食支援センター長…芳村先生)(10月済)
②10施設でサンプリング実施(11月実施)
③定量調査実施(12~1月実施)
④結果まとめと翌年度活動検討(3~4月)
●検討内容
- 11/18(土)日本在宅看護学会も視察し、在宅看護師の市場状況も確認する。
- 昨年度定性調査から、訪問看護師にとっては低栄養対策よりも、目の前にいる食べられない患者様にどんな食支援をしたら食べてくれるか、が大きな課題となっているとの認識を受けた。そこにUDFを選び、購入し、食支援で患者様が食べられるようになる事が理想として現在検証を実施している。
- 配食サービスでも同様、どうにかして食べさせたいと悩んでいる在宅介護現場は多く、苦労しているが、食形態・食支援以外にも、人手不足・栄養補給・コスト高の課題あり。
■新たな普及啓発活動検討(現状日本介護食品協議会実施以外の活動検討)
●ST(言語聴覚士)への普及啓発検討
- UDFを普及啓発ターゲットとして、従来:管理栄養士、現在:看護師(訪問)に普及啓発を行っている。今後:ST(言語聴覚士)に何か普及啓発活動は出来ないか?
- メーカーは新食研以外では現状余りSTに接点を持ててない。以前ST学会も参加、嚥リハ学会にもST参加者が多いが、製品紹介に留まっており、普及啓発に課題を感じている。
●ST(言語聴覚士)の現状と課題(高田先生)
- NSTの中でも、食形態はリハビリ医師の次にSTが関与しており、急性期・回復期は必ず摂食嚥下に関わる。但し、まだ臨床・機能面が優先で、姿勢や器具(ジェントルスティム:リハビリ用干渉電流型低周波医療機器)の情報には敏感だが、摂食嚥下・食形態選定がST領域と思って熱心に情報を取りに行く先生はまだ少ないと推測。藤島先生の「嚥下パスポート」等で情報が止まってアップデート出来ていないSTも多い。しかしもっと食支援に関与したいという熱心なSTが嚥リハ学会等の学会に来て情報を取っている。
- ST学会参加目的:①成人コミュニケ―ション障害 ②小児コミュニケーション障害 ③摂食嚥下となり、コミュニケーションが主な課題と思っているSTが大半。だが、病院の処方はコミュニケーションと嚥下摂食の両方で行われるので、もっとSTが食支援に関われる状況になることが理想。
- STは3万2~3千人存在、そのほとんどが病院施設に在籍。在宅訪問STはまだ2千人と少なく、病院施設での申し送りを在宅現場で解釈できるSTが不足していることも、食支援が上手くいっていない理由の一つになっている。
- 食形態区分は、学会分類よりも以前からの病院独自の食形態・トロミ区分を使っている病院が多く(給食運営が自前・委託でも食形態差あり)、その区分に当てはめて考えているSTが多い。よって、退院後在宅での食形態選択に繋がっていない事が大きな課題と推測。食形態を選ぶことが出来るSTも少ない。
- 物性が食べやすいゼリーに頼りがち。病院施設で良くとも、在宅現場でゼリーを多く使用することは難しい。
●ST(言語聴覚士)への普及活動案
- UDFは何を助けるのか、をまずは明確にする。病院での食事形態から、退院時リハサマリーで食事形態指導し、UDF商品に上手くつなげてあげられるとSTからの在宅食支援に繋がると推定。
- オリジナル区分を使用している病院施設が多い為、まず官能評価が出来るようになり、病院での食形態と、UDFの相関が作れるようになることが必要。サンプル送付し、NSTチームで試食・官能評価スキルアップし、UDF区分置き換えが出来ると在宅食事指導に繋がる。またNSTチームが上手く連携し、サマリーを記載することも大切。ST…コミュニケ―ンと物性・食形態を、管理栄養士…栄養面をそれぞれ記載し、併せた情報より在宅食支援現場で介護従事者・要介護者の家族が容易に商品選定が出来るサマリーになると良い。
- STの課題解決に繋がるワード・内容が大切。UDF活用の余地がある回復期に従事するSTへの啓発を考えた場合、誘導文言として効果がありそうなものは、「回復期の退院時、リハサマリーに役立つ食事形態について」、などという表現が響きやすいと推測。→「退院時指導に役立つ(使える)UDF」、「UDFを使ったら退院時指導が楽になった件」、「迷ったらUDF区分をつかう」なども。
- UDFを使うとリハサマリーに食事イメージを区分で具体的に分かりやすく書けるのが良い。例えば杖だと1本杖or4点杖か、記載するだけでイメージがつきやすくなり、選択しやすい。
- ターゲット場面:回復期リハビリ・老健(リハビリ・帰宅目標)に関わるST課題解決。
■今後の検討
・上記ST普及啓発への意見・案より、課題・今までの活動内容を振り返り、整理し、今後のUDFの新たな啓発方法として検討する。
次回:第50回URUZO! 12月11日(月)19時~
議事録作成者:ハウスギャバン食品株式会社 的場美紀子
議事録確認者:URUZO!
以上
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