薬局・ドラッグストアと食支援③

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

3.食事と薬の関係・影響

 食べることに影響する薬は市販薬、処方薬ともに沢山あります。例えば胃腸薬は、食べる事に対して良い効果のある薬ですが、食べる事に悪い影響を与えてしまう薬もあります。いわゆる副作用ですが、直接的に唾液が出ることを抑えてしまう薬、食欲をなくしてしまう薬、場合によっては胃腸薬でも食欲を抑えてしまうこともありえます。唾液の量を減らしてしまう薬は沢山あり、身近なところでは風邪薬や、鼻炎薬、抗アレルギー薬、胃の痛み止めなどです。唾液が減ると、うまく噛んだり、飲み込んだりすることが難しくなります。高齢者は唾液の量が減りがちなので余計に影響が出やすいと言えます。抗がん剤のように直接食欲が落ちるものもありますし、味を感じにくくなったり、味覚が変わったりすることもあります。

食べる事に悪影響のある薬がわかっていても、どうすればいいのか?副作用が出ている薬が本当に必要なのか、薬剤師は薬の効果と副作用を評価、検討し、薬の中止、変更を医師に提案いたします。え?薬局でそんなことをしてくれるの?と言わないで、薬を減らしたいなど、困っていることがあれば、ちょっとしたことでも気軽に薬剤師に相談して下さい。薬局・ドラッグストアの薬剤師も食支援に貢献して行きたいと思います。

羽賀正晴

龍生堂薬局・薬剤師

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

コメントは利用できません。

おすすめ記事

  1. 【テーマ】「姿勢を観る・感じる」 【内容】 『口から食べる』を支える為に食事姿勢を整え…
  2. 1.”あなたにとっての食べること” 私は小学生の頃このような話題でよく盛り上がりました。「も…
  3. 訪問看護ステーションやごころ 看護師 飯塚千晶  生活を支える医療を提供する中で、基礎を支え…

PR記事

  1. 2022-11-28

    ■宅配弁当 各事業者のトピックス

    宅配弁当の事業者の商品やサービスなどをご紹介します。 新宿区をデリバリーする宅配弁当の事業者…
ページ上部へ戻る