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第20回 飯塚姉妹 議事録
日時:2022年5月19日(木) 20:15~21:15
場所:ふれあい歯科ごとう・オンライン開催(ZOOM)
参加:俣野先生(長崎県・歯科医師)、
吉川先生(島根県・歯科医師)
前田先生(島根県・歯科医師)、
佐久間先生(島根県・歯科衛生士)、
小澤先生(歯科衛生士)
坂野先生(山梨県・歯科衛生士)、
貞方看護師(五島列島・看護師)、
荻野先生(岡山県・歯科衛生士)、
増田先生(東京都・看護師)、
倉持先生(茨城県・歯科衛生士)
蛯名先生、五島先生、藤巻先生、多川先生、飯塚、野村
<症例検討>
- 今回の症例検討
<患者紹介>
1日3回のブラッシング→このケアで合ってますか?
ケアを検討する前にこの方はどんな人・・・?
1. 食形態→義歯ないため、歯茎で噛めるソフト食
2. 発語→問題なし
3. 口腔内の乾燥はどう?→1回目デイサービス来所時、口は閉じていた
2回目デイサービス来所時、口が開いたままになっており、今回の症状に気がついた。
4. 内服は?→得られた情報とは別でも抗生剤やステロイド剤を飲んでるかも・・・?
今後はどんなケアができる?
1. 歯がないため、舌の自浄作用が低下している状態→<黒毛舌>
→保湿剤を使用し舌苔をふやかしてからブラッシング
※傷つけないようゆっくり時間をかけて
2. 舌背を動かしてトレーニングすることで自浄作用を促す。
3. 唾液腺マッサージや漢方を使って乾燥予防を。
4. 看護師ができるリハビリ→パタカラ、アイスマッサージ、唾液腺マッサージ
→今回の場合は特に舌背・口蓋を擦れさせるような訓練を
パ「タ」カラ
5. 理学療法士さんからのリハビリ→新聞を一緒に音読、たくさんお話する、酸味のある飴を舐め6. カンジダ症の検査をしてみる→結果(+)であれば治療に入る
7. 使用物品の清潔保持に努める→1ヶ月に1度は交換を
義歯が入っておらず、舌が前に出てくる→口腔内乾燥しやすい
週1回でのケアの限界?
少しずつ改善している様子
徐々にご自身で口腔ケアを行う意欲が出てきた
→金銭的な問題もあり、スポンジブラシ+水でのブラッシングを提案
綺麗なときと悪化したときの体調や食べ物や飲み物の変化はある?傾向を把握できるとケアに繋がるか→デイサービス以外は生活リズムが崩れてしまうため、なかなか生活を把握が難しい
デイサービスにいても200~300ml程度しか摂取しない、デイサービスでの食事は摂取可能
水分摂らないのではなく摂れない?→とろみが必要?味が合わない?飲み込みが悪くなっている?
エンシュア・エネーボ・イノラス処方してもらうのはどうでしょう→医者をうまく取り込んでいく
ヘルパー介入も食事関係はノータッチ→空白の時間の状況把握をヘルパー等在宅チームから得るのも手
栄養管理や水分摂取量の把握はどう?→免疫に大きく影響している可能性。
デイサービス開始前はすごく痩せていた。開始後1週間毎に体重増加傾向。→筋力が増えてる?脂肪が増えてる?握力や上腕周囲長・下腿周囲長(ふくらはぎの一番太い部分)等、身体測定を定期的に。
採血は金銭的に難しい、データ得られず。→生活保護受給しているのであれば歯科衛生士(MAX月4回)・歯科医師往診も検討してみるのもいいか。→ご自身たちでの生活は限界、訪問していく。
歩行不安定、歩けなくなることも(日内変動あり)→パーキンソン病?パーキンソン症候群?基礎疾患があるのかも。
噛めない状況→タンパク質は摂れていない可能性高い。→サルコペニア進行。→生活保護の範囲内で食事のフォロー。→どんな食事を摂っているかチェックしてみて栄養指導。
唾液↓→乾燥進み食事取れなくなっていく可能性高い。
黒毛舌・カンジダ症の繰り返し→どちらも抵抗力低下したときに日和見感染。→栄養改善しないと治りきらない。→治すことにメインを置くよりも機能維持のサポートをしていくのも重要かも。
自宅でのスポンジブラシの管理は?→汚れたものを使用していては悪化していく。
問題点を誰にも相談できないこと、正しく伝わらないことが大きな問題→連携の大切さ。連携が上手くいくと状態は変わっていくのでは。→問題意識を共有
安くて高タンパクな食べ物って?→卵かけご飯、豆腐系全般、乳製品(ヨーグルト)、高タンパク質バーを牛乳に浸けてふやかす(糖分増えるので注意)、牛乳(商品によって全然違うので工夫してみて)、もち米、低脂肪高蛋白牛乳、プロテイン、練りごま、きなこ、ツナ缶、納豆、油揚げ
◆次回(予定) 第21回飯塚姉妹 2022年 6月 16日(木) 20時15分~
議事録作成:訪問看護ステーションやごころ 野村
議事録確認者:飯塚
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