- Home
- ワーキンググループ, 飯塚姉妹
- 第19回 飯塚姉妹 議事録
日時:2022年4月21日(木) 20:15~21:15
場所:ふれあい歯科ごとう・オンライン開催(ZOOM)
参加:俣野先生(長崎県・医師)、
前田先生(島根県・歯科医師)、
松岡先生(東京都・歯科医師)、
坂野先生(山梨県・歯科衛生士)、
相内看護師(渋谷区・訪問看護師)
佐藤先生(奄美大島・訪問看護師)
桃井先生(東京都・言語聴覚士)
貞方看護師(五島列島・看護師)
梅野看護師(大阪府・看護師)
國富先生(東京都・医師歯科医師)
菅野先生
蛯名先生、五島先生、藤巻先生、田川先生、飯塚、野村
<症例検討>
① 前回の振り返り
デイサービス週1回通所、舌苔が気になり始める。
→スポンジブラシでブラッシングすることで改善
今後はどんなケアができる?
1.歯がないため、舌の自浄作用が低下している状態→<黒毛舌>
→保湿剤を使用し舌苔をふやかしてからブラッシング
※傷つけないようゆっくり時間をかけて
2.舌背を動かしてトレーニングすることで自浄作用を促す。
3.唾液腺マッサージや漢方を使って乾燥予防を。
4.看護師ができるリハビリ→パタカラ、アイスマッサージ、唾液腺マッサージ
→今回の場合は特に舌背・口蓋を擦れさせるような訓練を
パ「タ」カラ
5.言語聴覚士さんからのリハビリ→新聞を一緒に音読、たくさんお話する、酸味のある飴を舐める
6.カンジダ症の検査をしてみる→結果(+)であれば治療に入る
7.使用物品の清潔保持に努める→1ヶ月に1度は交換を
② 今回の症例検討
<患者紹介>
80歳代 女性 右脳梗塞後麻痺 要介護4
サービス:毎日朝夕ヘルパー、看護師週1回30分、往診隔週、歯科往診隔週
③ 実際行っているケア
動画
限られた時間の中で看護師が行えるケアは?
・歯ブラシを順番に動かす、内側・前歯にぶつかっていない
・介護保険外で歯科衛生士の導入回数を増やす、月4回までなら介入可(医療保険)
・歯科衛生士さんが介入中にヘルパー・看護師に方法を指導してもらう
・認知機能低下による送り込み困難?→麻痺の影響で舌の動きに左右差あり、うまく送り込みができず躊躇している様子。
・もぐもぐタイムが長い→送り込みが良くなく、溜め込む。本当に舌が上がってる?検査をして場合によっては補助床を
・嚥下反射の遅延があるのでは?アイスマッサージで刺激をしては
・リハビリ病院に長く入院しており、繰り返し誤嚥性肺炎に注意するよう言われており嚥下のタイミングに不安があるのかも→機能訓練のメニューを示してご自身でやってもらう
・口腔ケアに鏡を使ってみるといいかも→一筆書きをする、残っているのを目で見て確認
・適した一口大にする指導をしてみる
・食物残渣は頬側に、食べ物がもろ残っている→輸送・粉砕が苦手で頬側に残っているのかも→頬の筋肉を鍛えたい(頬の膨らまし、抵抗訓練)
・家族・患者の理解を促すために絵等が入った用紙を見せる、勿体ないということを伝える
・これだけ磨けていれば継続を!
・麻痺側に残った食物残渣については教えてあげる→うがいで取るよう注意を促す
・カーテン徴候を見てみる→麻痺の可能性
・舌圧とサルコペニアは関係している→定期的に診ていく必要がある
◆次回(予定) 第19回飯塚姉妹 2022年 5月 19日(木) 20時15分~
議事録作成:訪問看護ステーションやごころ 野村
議事録確認者:飯塚
Copyright © 食支援ポータル All rights reserved.