第6回INOUER 議事録
日 時2024/7/5 19時30分~
参加者:五島先生、澁谷先生、島村さん、井上、ぱく、伊藤、松岡
テーマ:澁谷先生より ミールラウンドの実際
ミールラウンドを始めたきっかけ
老健にて診療を始めたのがきっかけ
当時は脳血管障害の嚥下障害が増えていた(重湯を経鼻から投与されているような状態)
どこが原因で嚥下障害が起こるかを確認
認知期(認知症の方など)、準備期(咀嚼)、
どの段階で原因で誤嚥しているかによって訓練の方法、アプローチがちがう
嚥下障害=窒息
むせる=誤嚥ではない
むせてない=大丈夫ではない
嚥下前誤嚥→水分の不足
嚥下中誤嚥→ご飯など
嚥下後誤嚥→とろみの飲み物などでも起こる
嚥下評価の目的
介助をしている人が安全に介助できるかを確認する、安全に食べられる方法を評価する
嚥下評価を最初に行うことが正解とは限らない
嚥下評価の治療
根本的な治療はない、リハビリがすべて万能とも限らない
スクリーニング
質問紙法、反復唾液テスト、改訂水飲みテスト、頸部聴診(飲み込みの音だけでなく、前後の呼吸に変化はないか?)
頸部聴診
飲み込みの後の呼吸音も確認
→ヒューヒュー言わないか
嚥下音
→ごぼごぼ音がしないか(毎回起こらないか)
認知症の方の嚥下障害
①環境の整理(お皿を変える)
②姿勢、食形態の調整
③寄り添い、家族へのケア
低栄養と噛み合わせのリスク(上の入れ歯だけでも入れてあると良い)
入れ歯がない人→低栄養のリスク高
入れ歯がある人→低栄養のリスク中
自分で噛めている人→低栄養のリスク低
肺炎にて急性期に入院し、退院した後のアプローチ方法
禁飲食で退院した後、施設に戻られた時にどうするか?
・死亡率を比較すると・・・
禁飲食(28.4%)
経口摂取(11.9%)
→経口摂取は一番安全、早い、TPNにもリスクがある
ミールラウンドの実際
食器、姿勢、量、食形態の確認、その場で職員と連携をしていく
退院時からの食事評価について
退院サマリーを元に食形態を確認すると、嚥下機能と食事が噛みあっていないことも
刻むのはなぜ?
→歯がないから・・・歯がないと唇側に食事が入って余計に食べづらい
※上の歯だけでもあれば良い
※きざみ食は嚥下食ではない
嚥下評価
フードテスト
パンを食べてみる(耳を除く)
薬の内服状況はどうか
咽頭残留
お茶ゼリーが良いが、介護スタッフとの相談も必要
ミールラウンドを行うには・・・
多職種との連携や教育も必要と感じる
次回 9/6(金)19:30~ ふれあい歯科ごとうにて
【ちそうごはん】アレビナオ様をゲストに試食会を行う
Copyright © 食支援ポータル All rights reserved.